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2009年05月26日
[ 02化学工業 ]
エーザイ株式会社川島工園は、各務原市川島竹早町にある豊かな緑に覆われた“工園”です。アルツハイマー型痴呆治療剤などの製造や製剤等に関する研究開発が行われ、くすりの歴史に関する博物館も併設されています。

川島工園は、今から40年以上前に創業者が全国各地を巡り新たな事業拠点を探すなかで、クロマツ林に囲まれた自然環境に惹かれて、"工園=インダストリアルパーク"の構想を実現されたものだそうです。現在も約47万㎡の広大な敷地の半分を緑地として保全しておられ、その中に造られた日本庭園の水の流れは、工園の西方に各務原市が整備した河跡湖公園へと繋がっています。
静かな環境の敷地内に分散して立つ製剤棟では、徹底した空調管理のなか、アルツハイマー型痴呆治療剤など医療機関で使用される医薬品が錠剤やカプセルなどの形に製剤化され、包装されています。液体の医薬品成分を粉末にする工程や様々な粉体を均質に混合する工程、人体への吸収を考慮した形状に造粒する工程などには、高度なノウハウとそれを実現するための製造装置が使われているそうです。錠剤は年間44億錠、カプセルは日本トップレベルの年間19億カプセルと多くの量を製造されるため、製造ラインのメンテナンスも重要とのこと。オーダーメイドの装置も多く、近隣の中小機械器具メーカーからの協力も得ているそうです。外観を含め製品の品質に対する要求は高く、ロボットや無人搬送車の活用、検査の自動化をしながらも品質管理には多くの人員を充てているとのことです。また、工園内の製剤研究所では、製剤技術に関する世界的にも最先端の研究開発を行っているそうです。

川島工園の東には昭和46年開館の内藤記念くすり博物館があり、一般に無料公開されています。ここには古くから日本に伝わった中国・蘭方医学などの歴史的資料が展示されるとともに薬用植物園もあり、各務原市内の産業観光の主要施設となっています。平成20年度には、経済産業省の近代化産業遺産にも認定されています。
